【時計店の店長さんの影響力】
時計が好きになって初めて行った時計店が、百貨店に入ってる時計屋さんだったのです。初心者でも入りやすいかなぁと思って。
人生初と言って過言ではない時計店。
ドキドキするじゃないですか。時計屋さんって。
店員さんに声を掛けてほしくないような、ほしいような。
ネットでふわっと調べて、認知したての時計達が目の前に!実機を肉眼で確認出来てワクワクしたなぁ。
「時計ってこんなにキラキラしてたのか…。」
忘れもしない、その日最も目を奪われたのが、オリエントスターのムーンフェイズのモデル。
「うわぁ…」
目どころか心までも奪われていたその時。
「試着出来ますのでお気軽にお申し付けください。」と時計屋さんが声を掛けてくれた。
後にその人は店長さんだと知る。
「じゃあ、これ、良いですか?」
オリエントスターを試着させてもらえた。
煌びやかなベルトも深みのあるブルー文字盤も、そして機械式時計ならではの重さも、全てに感動した。
その後もドキドキしながら何本か試着させてもらい、店長さんと雑談していた。
見るからにド素人の私と気さくに会話をしてくれる店長さん。優しいなぁ。
その日の私のインプットした情報量、半端じゃなかった。
ガンガン営業しかけてこないことも、有難かった。
ただただ時計の話が楽しい。
そう思わせてくれる店長さんに憧れさえ感じていた。
最後に名刺をいただいて、その日は帰ることに。
帰宅後、店長さんの名刺を眺めていると、
「ウォッチコーディネーター」との記載。
なんだそれ?
調べると、
専門知識と接客、提案の能力を持つことを証明する民間資格。とあった。
要するに、プロの優れた時計屋さんです!って事?
…実はね、これを知った数ヶ月後ウォッチコーディネーターの試験受けてるんです。私。
落ちたけど 笑
合格したら今の仕事辞めて時計屋さんに転職しようと思ってました。
だけどサボり癖のある私に勉強は厳しかった。
でもね
「私がウォッチコーディネーターの試験を受けに行った。」
これって凄い事だよ。
テキストを買って、少なからず勉強して、地方から東京へ試験を受けに行く。雪の降る1月にね。
それ自体が物凄いことだと思うのです。
何が物凄いって、店長さんの影響力がです。
見るからにド素人の私に優しく時計の事を教えてくれた。そんな店長さんに憧れ、実際時計屋さんへの転職を目指すのもありだと感じさせた店長さんの影響力が物凄いのです。
そんな人と、人生の中でそうそう出会えるものじゃない。
試験を受けて落ちた事を話のネタに店長さんに会いに行った。
だけど店長さんは居なかった。
転勤で県外の店舗に行ってしまったらしい。
申し訳ないけど、あの店長さんのいない時計屋さんに魅力を感じなかった。他の店員さんはあまり会話をしてくれない。
店長さんの幻を追いかけて他の時計屋さんを巡っているけれど、今のところ良い出会いは無い。
店長さんに一言お礼を言いたかったな。
私の時計好きに拍車をかけてくれたのは間違いなく店長さんだから。
雑談の中で勧めてくれたカシオークのグリーン。あの後購入しましたよ。今でも仕事中の相棒です。
店長さんの60万円くらいのMRG。傷だらけでめちゃくちゃカッコよかった。
いつか再会出来たら、時計雑談の相手をお願いしたい。
