【兄に貰ったG-SHOCK】
4つ上の兄がいる。
私の成人の祝いに腕時計をプレゼントしてくれた。
黒✕緑のG-SHOCKだった。
もう15年以上前になる。
その頃の私は腕時計に興味がなく、休日に気が向いた時だけそのG-SHOCKを使っていた。
そもそも腕時計をすること自体に、少し抵抗があった。
なので、出先でも途中で外してリュックにしまったりしていた。
2〜3年で電池切れとなり、箱にしまって保管していた。
それから約6年後、私は腕時計が好きになっていた。
通称カシオークと呼ばれるG-SHOCKが大人気で、気になり購入を検討していた。
「カシオーク良いな。特に緑カッコいい。
グリーンがトレンドらしいし、買っちゃおうか
。
…緑のG-SHOCK?」
兄に貰ったG-SHOCKが有る事を思い出した。
クローゼットから引っ張り出し、その時計を確認した。
「めっちゃカッコいいじゃんか!え、自分こんな時計持ってたんだ…!」
早速時計屋さんで電池交換してもらおう。
液漏れを心配していたが大丈夫だったみたいだ。
でもG-SHOCKの電池交換、時計屋さんで出来ないんですね。
メーカー送りになるらしい。カシオの工場かな。
「¥4,500になります。」
高っ!と思ったけどポーカーフェイスで
「カードで。」
数日後返ってきたG-SHOCK。めちゃくちゃ良かった。
黒ベースだから仕事用に使用しても問題ないだろうと思い、ガシガシ使用していた。
しかし数週間後、また止まった。
まぁ、何年も放置していたし、さすがに寿命だよね。
兄とはあまり連絡をとらないのだが、何かの話があり連絡した際、時計の話をした。
「兄ちゃんに貰ったG-SHOCK、最近よく使ってたんだけどもう寿命みたい。」
兄は10年も前にプレゼントした時計を今も持っていることに驚いていた。
そりゃ持ってるでしょ。さすがに兄弟に貰った物を捨てる選択肢は私には無いよ…。
なんて思ったのを覚えている。
だって兄を思い出す唯一の時計だから。
プレゼントしてもらった物って、
「人」を思い出す「物」になりますよね。
顔が浮かぶと言うのか。
G-SHOCKを見ると、兄とは滅多に会わないけど顔が浮かぶもんなぁ。
そう思うと、近しい間柄の相手には形に残るプレゼントをした方が良いのかも…。
定期的に自分を思い出してもらえるから。
…。
でもなぁ
誕生日にケーキ貰うとめっちゃ嬉しいんだよなぁ。
36歳男。
