時計エッセイ

【時計とあなたのイメージ。グランドセイコーが似合う人。】

トキノート


夜の澄んだ空に浮かぶ月は眩しく、秋の虫が鳴いている。
昼の過ごしやすく心地よい気温と、弱々しい日差しが夏の終わりを予感させる。
あぁ私の夏よ。今年は短かったね。


小学、中学時代の同級生に時計好きな友達がいた。
もう、名前もちゃんと思い出せないのだけど、「りっくん」と私は呼んでいた。
りっくんは真面目だし、人を傷つけるような事は言わない子だった。
人を傷つけない、なんて当然のような事だけど、子供の頃から周りに気を遣えていたりっくんは偉いなぁと今となれば思うね。

そんなりっくん。成人式で再会した時、時計屋さんに勤めていると話してくれた。
腕元にはブレスタイプの、キラキラとした時計を着用していた。
当時は時計に一切興味がなかったので、りっくんの時計が何なのか全く気にならなかった。
成人式の日の、薄い薄い記憶を辿ると、おそらくグランドセイコーの時計だったんじゃないかな。20歳でグランドセイコー。渋〜。うらやま〜。

個人的なグランドセイコーのイメージは、仕事が出来る人だったり、真面目な人が使っていそうな時計。子供の頃のりっくんのイメージにあまりにもぴったりすぎる。

成人式から10年後、私は時計に興味を持ち始める訳だが、グランドセイコー=りっくんのイメージが強い。

これって凄い事だと思うんだよね。

広告をしている大谷翔平よりもりっくんを先に思い出すのだから。
りっくんの生き様は、まさにグランドセイコーを使うに相応しい。

ブランドのイメージと、他人から見た自分のイメージを重ねるのは難しい。その人の人生の積み重ねが反映されるから。生き様ってやつかな。
私が今からグランドセイコーに見合う大人になろうとしても無理だ。むりむり。
明日の仕事をいかにサボろうか考えてしまっているのだもの。むりむり。


「グランドセイコーとあなた、とてもお似合いね。」
こんな人間、世界に何人もいるんだろうな…。憧れるぜ。

私は泥臭く生きよう。せめて真っ直ぐ生きよう。堂々と生きていれば、そのうち生き様が育まれ、良い時計と出会えると思うんだ。


…りっくん。
そもそもグランドセイコーだったか?
シチズンだった気もしてきた。
15年以上前の記憶を辿るのって無理よ。むりむり。



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日々を綴りたい時計好き
地方で働く時計好きです! 私は時計の専門家ではありません。でも時計を見て思い出す人や景色があります。 このブログでは、そんな時計と人との繋がりを綴っていきます。 よろしくお願いいたします!
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